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コラム

2021.04.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.19

Q:土地は親と子の共有名義にして新築する家は子の名義にしても問題無いですか?

土地を親子で購入し、建物は子が建てるというケースのお話かと思います。よくあるケースでそれ自体に問題はありませんが、子が住宅ローンを借りたり、建築確認申請をおこなったりする際には少し手間が必要になります。子が住宅ローンを金融機関から借入れる場合、土地にも抵当権(担保)の設定がなされますので、借入の条件として共有者(親)の担保提供の同意が必要となります。具体的には、借入の申込みや金銭消費貸借契約時(借用契約)には、共有者が担保提供を承諾する旨の署名・捺印が必要となりますので、金融機関に出向いて手続きをおこなうようになります。合わせて、建築確認申請などの折にも土地の共有者の同意・確認が必要です。

土地の共有で気をつける点として、土地を購入した折には不動産取得税がかかるのですが、土地を購入して3年以内に住宅を建てた場合には軽減措置が設けられており、一定額もしくは建物の大きさに準じて軽減措置が定められています。適用条件として建物に名義が入っている必要がありますので、今回の場合ですと、子は軽減措置が受けられ、親の名義は建物に入っていないので軽減措置は受けられないということになります。土地・建物の名義の決め方ついては、出資割合だけでなく、税務上の不利有利、将来のことなども考慮に入れながら決める必要がありますので、税理士などの専門家に相談をして決めることをお勧めします。

Q:家はやはり性能重視を一番に考えた方がいいのですか?

住宅の最大の目的は生命と財産を守ることですが、合わせて快適で住みやすく心地の良い生活になるよう利便性・快適性なども求められています。昨今、地球規模の温暖化の影響で気候変動が起き、大規模な自然災害が増加している傾向を踏まえ、耐震性や安全性を高める意識が年々高くなっています。また、温暖化問題を解決すべく「カーボンニュートラル政策」が政府により推し進められ、住宅にもCo2削減となる仕様・設備が求められてきています。

これら諸事情から、住宅メーカー、建材メーカー、住宅設備メーカーは、性能・省エネ性を重視した商品開発を進めており、「安全安心で快適に過ごせる省エネルギーな住宅」というものを目指していく傾向は今後も強くなっていくと思われます。ただ、過剰なまでに性能重視を求める結果、オーバースペックな性能を持つ住宅となっているケースも見受けられますので、建設予定地の地域性、施主の住まい方・考え方などの価値観に沿い、予算に見合うような適切な性能を求めていくということが大切になってくると思います。

単に数値化した性能の良し悪しを見るのではなく、自然の恵みを快適さに活用する「パッシブデザイン設計」や、人に優しく手入れをすれば長持ちする自然素材の活用、地盤が良く水はけのよい場所での建築、過去に自然災害に見まわれていない地域の選定など、基礎的なものをしっかりと担保することで過剰の性能を求める必要が無くなる場合も出てきますので、バランスを考え、設計士とよく相談して適切に対応していくことが大事だと思います。

2021.03.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.18

Q:サスティナブルな住宅とは具体的にどのような住宅のことですか?

サスティナブルは「持続可能な」または「持続することができる」という形容詞です。私たちの活動が自然環境や資源に悪影響を与えず、その活動を維持できることを意味する言葉として使われています。サスティナブルな住宅というのは、地球環境に配慮しながら住む人も末永く、快適に暮らしていけるという観点で設計された住宅ということになります。

具体的には太陽光や風力などの自然エネルギーを生かした「ゼロエネルギー住宅」などがあげられますが、環境に優しく快適に暮らせる住宅という観点で考えると、自然素材や再生可能な素材の利用、維持管理を適切にして長持ちする工夫、多様性に対応できる可変性のある間取りなどもサスティナブルな住宅だといえます。サスティナブルな住宅を検討していく上でポイントとなるのは、①高耐久にするための構造の頑丈さ、②高気密・高断熱の仕様で快適性と省エネ性が兼ねられる性能、③スケルトン・インフィルで可変性に対応できる間取り、④安全・安心で長持ちする自然素材の利用、そして⑤自然エネルギーを取り入れエネルギーの抑制ができる設備になります。

元来日本国民は、サスティナブルな考えを取り入れた住宅を建てていました。地産地消の考えで地元の木材を使い、モノを大切に扱い長持ちさせる気遣い、田の字型に考えられた間取りは可変性に富み、自然エネルギーを上手に家に取り込む工夫、伝統のあるデザインには飽きがなく何百年も引き継いでいます。サスティナブルな住宅というのは自然や人に優しく、持続可能な住まい方が実現できる住宅ということなのです。

Q:北側に玄関を持ってくるのはよくないでしょうか?

玄関の位置というのは、建設地の接道条件、周辺の環境、間取りの希望などから決めていきます。設計士は、建設地の周辺状況、施主のライフスタイル、間取りの希望、使い勝手等を考慮に入れ、プランニングする上で最適な位置となるよう玄関位置を定めていきます。実は設計をする上で玄関の位置と階段の位置は間取りをほぼ決めてしまう位置となりますから、玄関をどこにもっていくかが設計をする上で重要なポイントとなります。

お尋ねの北側に玄関の良し悪しについてですが、北側玄関は玄関スペースや廊下スペースが北側にまとまることで無駄が少なく、日当たりの良い南側に居室スペースを多く取ることができますがこれは大きなメリットです。逆にデメリットとしては、住宅の北側スペースには水回りが配置されるケースが多いので外観デザインが取りにくくなる点、採光が取りにくいので玄関が暗くなってしまう点、玄関と駐車スペース、道路との距離が近くなるケースが多いので、アプローチに工夫が必要となる点があげられますが、これらのことを考慮した設計をすれば北側玄関が悪いということはならないでしょう。

玄関は住まいの顔です。毎日頻繁に出入りする場所であり、かつ外観デザインのポイントにもなる場所ですから、設計士さんとしっかりと意見交換をし、設計することが大事だと思います。

2021.02.22

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.17

Q:最近テレビで流れている、60歳からの住宅ローンの仕組みを教えて下さい

60歳からの住宅ローンといえば、現在TVCMなどでよく目にする、「リ・バース60」という住宅ローンのことだと思います。たしかに定年を過ぎる60歳を超えてからの住宅ローンって借りれるの?と思うのが普通ですよね。では、「リ・バース60」の内容はどうなっているか見てみると、「利用できる方は満60歳以上の方、ローンの支払いは毎月の利息のみ、元金は亡くなられた後に相続人が一括して支払うか担保物件(住宅および土地)を売却して支払う」となっています。

一般的な住宅ローンは、借入金の返済を元金と利息を毎月支払うことで完済をしますが、リ・バース型住宅ローンでは、元金の支払いは亡くなってから最後にまとめて、それまでの間は利息のみ支払っていくという形です。家が老朽化し、建替えやリフォームをするとなると多額のお金が必要となりますが、収入が限られている60歳以上の方では一般の住宅ローンは組みにくく、また、現金で支払うとなると手元に現金が無くなる不安が出てきますし、ローンを組めたとしても支払える金額は低いです。これらの問題をクリアするために考えられたのがリ・バース型住宅ローンなのです。

所有している不動産はいずれ相続という形で次の代に引き継ぎますから、相続時にその不動産の処理を次に代に委ねるというのは合理的ですし、人生100歳時代となった現代で住環境を維持するためには必要な手立てだと思います。リ・バース型住宅ローンを利用するのに際し、不動産の処分を委ねる親族と話し合えるいい機会にもありますし、何歳になっても住宅ローンが組めるというのは選択の幅が増えると思います。使い方によっては所有者も相続人もメリットのある住宅ローンだといえます。

Q:メンテナンス、リフォームの計画について教えて下さい

どんな物でも寿命があります。住まいもしかりで、定期的なメンテナンスをすることで寿命を長くすることもできますし、状態を把握することで適切なタイミングのリフォームが分かります。長期間利用する住宅においては、定期的なメンテナンス、適切なリフォームは不可欠であり、その対応によっては住まいを良くも悪くもします。適切なタイミングでのリフォームは、住宅性能をより高くしランニングコストの低減や住まいの快適性を高めることにも繋がります。

最近の新築住宅では住宅会社が保証制度を設けており、メンテナンスやリフォームの計画書も作ってくれます。素材別、部位別に、この時期にはこのようなメンテナンス、このくらいの時期にはこのリフォームという計画書を作ってくれます。住宅メーカーでは古くから作成していましたが、平成20年に長期優良住宅制度が導入されてからは工務店にも取り入れられるようになりました。部材メーカーや施工会社が試験データーや過去の経験をもとに、必要なメンテナンスやリフォーム計画を立ててくれるのはユーザーにとっては有難いことです。ただし、建築場所や施工方法、使い方などによって劣化具合等は異なるので、ユーザーが日頃からお住まいをよく見ておくことが大事だと思います。

特に注意しておきたい箇所としては、外部(屋根・外壁・サッシ・バルコニー等)があげられます。風雨・紫外線などで毎日痛めつけられていますので定期メンテナンス、適切なリフォームは必須であり早め早めに対応するようにしましょう。トラブルが起きてからは多額の費用が掛かる場所だけに気を付けておきたいです。

2021.01.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.16

Q:コロナ渦の中の住まいづくりで気を付ける点は?

今年初めに突如発生したコロナウィルス感染症、今現在も感染拡大は続いており、ワクチンや治療薬ができるのも相当の時間が掛かると見込まれることから終息の目途は今だたっていません。そんな中、政府は「ウィズコロナ」を掲げ新しい生活様式の取り組みを推奨しています。感染拡大を防ぎながら経済活動を戻していくという困難な課題に皆が協力し取り組んでいるという状況です。

このような中での住まいづくりで気を付けなければならないことはいくつかあります。1つは住宅ローンです。住宅ローンは低利で返済期間が長いのが特徴ですが、返済期間が長い分しっかりとした返済計画を立てる必要があります。現在は超低金利ですから希望する以上の借入も可能ですが、コロナ感染症によって大きな影響を受ける業種も今後増えてきますので、より慎重に借入額・返済計画を立てることが大切です。

2つめは経済悪化による建築会社の経営状態です。大手メーカー、地元工務店を問わず、今後市場環境は厳しくなると予想できますが、新しい生活様式に対応しつつ受注を確保していける建築会社と、そうでない建築会社に分かれていくと思われます。住宅建築は契約から完成までに相当の時間が掛かかりますので、受注状況が激変するとキャッシュフローが厳しくなり、中には資金繰りに困窮し、最悪倒産という建築会社も出てくるでしょう。このようなことに巻き込まれない為には、建築会社の選定や、工事完成保証の確認等、今まで以上に十分におこなう必要があります。

Q:これから結婚を考えています。結婚前にペアローンを組むことはできますか?

結婚前にペアローンを利用して、婚約者と一緒に住むための住宅購入ができるかという質問かと思います。結論から申し上げると、婚約者とペアローンを組むことはできますが、ローン契約時までには入籍をしておくことが必須条件としている金融機関も多く、いくつかの条件が付けられるようです。

ペアローンは同一物件に対してそれぞれに個別の住宅ローンを借り入れることをいいます。2本立てのローンであり、それぞれが個別に債務を負うとともに互いの連帯保証人になります。メリットとしてはそれぞれ団体生命保険に加入できたり、住宅ローン控除が活用できるという点ですが、2本のローンを組むので事務手数料などはそれぞれに掛かり諸費用は倍になります。

不動産(住宅・土地)は分けることができないものですから、他人同士が同一の不動産に対してそれぞれローンを組み、さらに連帯保証人になり合うというのは、本来好ましくありません。ご質問のように入籍が決まっている関係ということであれば理解はできますが、結婚し協力して支払っていくのであれば、婚姻後、1本のローンでの連帯債務型、連帯保証型ローンにするのが一般的かと思います。どの金融商品が良いかについては、まずは金融機関にそれぞれのメリット、デメリットを確認し、実情に合った金融商品を選択することが大切だと思います。

2020.12.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.15

Q:長期優良住宅のメリットはありますか?

長期優良住宅は、「つくっては壊す」というスクラップ&ビルド型の社会から、「良いものつくって、きちんと手入れをして、長く大切に使う」ストック型社会への転換を目的として、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた「優良な住宅」のことです。長期優良住宅は、建築及び維持保全の計画を作成し、所轄行政庁に申請することで基準に適合すると認められれば認定を受けることができます。住宅を長持ちさせることを目指した認定制度ですから、定められた設計基準で設計し、検査機関の施工チェックも受けなければならないのが特徴です。

一番のメリットは、認定取得のため結果として第三者の客観的なチェックが受けられるという点でしょう。また、税制面でも、住宅ローン控除額が400万円から500万円に引き上げられますし、不動産取得税の控除金額が1200万円から1300万円に増額、固定資産税の減税措置期間も2年間延長されます。このように長期優良住宅は、エンドユーザーにとってメリットが多くありますから積極的に活用すべき認定制度だといえます。

尚、認定取得のためには費用がかかりますので、建築会社に事前に費用確認することを忘れないようにして下さい。

Q:建築後の点検やメンテナンスが気になります…

建築後の点検やメンテナンスは、住宅の種類、建築会社により異なります。定期点検やメンテナンスを積極的に業務として取り組んでいるのはハウスメーカー系住宅会社であり、引渡し後の初期状態を確認する1ヶ月点検に始まり、全ての季節を経験した後の1年点検、住宅設備関係の保証が切れるタイミングの2年点検、その後5年点検、瑕疵保証の期限となる前の10年点検を実施しています。10年までの点検は無償、さらに10年以降も定期点検を希望する方には有償点検で対応をします。建築会社がメーカーとして住宅の維持・管理に深くかかわり、メンテナンス工事も収益事業として見込みシステム化しているのです。

一方、在来工法の工務店の場合は、定期点検を業務として実施しているところは少なく、何かあった時にその都度対応をして、それに合わせて点検やメンテナンスもおこなうという形をとっています。起きた事象に対して都度対応するというのは合理的であり、施主自らが住宅を管理するという考え方に沿っています。

ハウスメーカー系の住宅は、部材・建材を工業化(製造)し住宅を建てる関係上、維持・管理をすることは必要不可欠であり、点検や定期的なメンテナンスしていくことを組み込んだ住宅です。方や在来工法、工務店の住宅は、自然素材の部材・建材を使い、経年変化も楽しむ住宅なので、メンテナンスは状況や必要に応じて、施主の好みや都合に合わせて管理していく住宅なのです。自らが望む住宅がどちらのカテゴリーなのかによって、必要とする点検やメンテナンスが決まるのではないでしょうか。

2020.11.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.14

Q:マンションと戸建て住宅どっちがいいの?

A:結論から申し上げると、それぞれ特徴がるので、その特徴に自身の考えやライフスタイルが合うか否かが選択のポイントになります。マンションは何と言っても生活利便の非常に優れている立地が魅力ですが、形式は建売ですから間取りは決められていて自由にはなりません。したがって住宅を選ぶというよりは場所を選ぶようになります。交通・商業利便の良い場所ですから地価は高く、法的なメンテナンスが義務付けられているので資産価値が維持できますので、不動産市場流動性・資産価値は高いです。商業地域に建てられていることが多いですから、周辺は賑やかな場所が多く落ち着いた住環境ではありません。また多くのマンションが、住居スペースを十分に確保することは難しく、間取りや広さに物足りなさを感じます。

次に戸建ですが、住居系の用途地域に多く建てられており、利便性は場所によってまちまち、地域特性も強く出ますが、多くの場合住環境は優れます。住宅は請負工事で建てますので自由にすることができ間取りも設備も選ぶことができますし、平家でも三階建てでも希望する建物が建てられます。土地には所有権があり、カースペースは数台取れ、お庭も好きなように作れます。戸建ての場合、住まいが充実することから満足度は高くなるというのが特徴です。ただし、イニシャルコストはマンションより高くつくことが多く、不動産市場流動性はマンションに比べると低くなります。

住まいとして何を選ぶか、ご自身のライフスタイルや住宅に対しての考え方に照らし合して選んでいくことが大切です。

Q:建て替え時に起きる土地問題ってありますか?

A:建て替え時に起きる土地の問題として考えられるのは、「法令上の制限」変更による問題、「ライフライン」に関する問題などがあげられます。建て替え計画を立てるときは最初に敷地調査をすることが必要で、「法令上の制限」の調査や「ライフライン」の調査に加え、「環境調査」や「地盤調査」などもおこなうといいでしょう。

「法令の制限」については常に改正されており、既存建物と同じようには建て替えれないケースも出てきます。現在の法令に準じた設計をするためにも「法令上の制限」を調査しておくことは必要なのです。「地盤調査」に関しては、現在、新築する建物に「瑕疵保険」の加入が義務付けられており、必ず「地盤調査」をして必要な地耐力がない場合は基礎補強工事をしなければなりません。基礎補強工事は費用が相当かかりますので、把握しておかなければ予算上も心配です。

また、「ライフライン」においては、経年変化による老朽化が考えられ、今は大丈夫でも近い将来トラブル可能性も出てきますので調査しておく必要があります。その他では、隣地との境界境のブロック塀なども気をつける必要があります。以前は高い塀を作ることに規制はありませんでしたが、現在では地震の時に倒れて事故が起こらないように高さ・施工の制限が設けられており、コンクリートブロックなら6段積までの高さとなっていますので、それ以上の高さであれば改修が求められます。建て替え時には必ず敷地調査をし、現状把握することが、スムーズな建て替え計画のポイントなのです。

2020.10.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.13

Q:これから新しい生活様式に合わせた住まいづくりのポイントを教えて下さい。

A:今年初め突然発生したコロナウィルス感染症、私たちは感染拡大を防ぐために新しい生活様式に取り組まなければならなくなっています。日々の生活、職場、教育施設など、あらゆる場面・場所で感染症対策をしなければなりませんが、「住まいづくり」においても同様で、新しい生活様式に合わせた「住まいづくり」をする必要があり、住宅会社からも様々な提案が出てきています。

例えば、感染源である人の飛沫リスクを少なくする為には人との接触頻度を少なくする必要がありますから、宅配BOXの整備、玄関レイアウトの工夫、外出機会を少なくするための備蓄スペースの強化などが効果的です。室内においては、こまめな手洗いやうがいをスムーズにできる洗面配置、効果的な室内換気を考えた間取りの工夫、自動換気システム設備の導入がいいでしょう。新しい生活様式では、自宅での仕事や学習環境を良くするためのスペースの確保、通信回線やIT機器の環境整備などが提案されてきています。

もちろん、ライフスタイル、家族構成などで対策は異なりますが、自分達の生活において必要不可欠となるものから、それに対応した対策や新しい生活様式を組み入れていくことが大事だと思います。コロナウィルスが無くなることはないでしょう。少なくとも薬が開発されるまでは、知恵と工夫でアフターコロナ、ウィズコロナ時代に対応していくことが必要だと思います。

Q:土地をこれから探します。土地を探す上でのポイントはありますか?

A:土地を買う時にはまずは土地探しをどこに依頼し、どのように進めていくかを考える必要があります。不動産の売買や仲介ができるのは宅地建物取引業の免許を持った業者であり、いわゆる不動産会社か宅建業を持っている住宅会社になりますが、前者では不動産売買・仲介を専門にしている業者に情報を集めてもらう、後者では取引のある不動産業者を紹介してもらうか、住宅会社が分譲している不動産を斡旋してもらうというようになります。どちらも一長一短がありますから、ご自身が望む住まいづくりに合った業者であるかを判断して選択すれば良いと思います。

次に土地探しのポイントですが、土地を探す目的は住宅を建てることですから、一番は「希望する住宅」が建てられる土地でなければなりません。土地条件を優先し過ぎて建物の予算がなくなったり、法規制上思う間取りが取れない土地であったり、環境が希望の住まいには不向きなものであると元も子もありません。希望の住まいが建てられる土地であることが最も重要なポイントなのです。土地探しの条件は様々なものがありますが、家族でよく話し合あって優先条件を決めておくことが大切です。100%条件に適う土地に出会うことは滅多にないでしょうから、より良い70%の土地を見つけることを念頭に探してみて下さい。

最後に、終の棲家としての土地となるのか、一定期間(子育て)だけ住む土地となるのか、転勤等で手放す可能性があるのか、実家の問題なども検討しておくことが必要です。住まいでありかつ資産でもある不動産が無駄にならないようにしましょう。

2020.09.20

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.12

Q:プランニングで後悔しないためのアドバイスを下さい

A:プランニングを検討する時に一番重要なことは、施主の設計要望をしっかりと設計者に伝えることです。そのためには、「要望書」を作成し、書面で伝えるようにすると良いと思います。「要望書」作成のポイントは、住まい方、使い方を具体的に分かりやすく表現することで、例えば「子供部屋は○帖と○帖」ではなく、「〇〇の部屋はベットと机とピアノを置き、収納はクロゼットに全て収納するようにしたい」、「〇〇の部屋は明るく開放的にし、勾配天井にしてロフトを取りたい」というように記入して下さい。できる、できないは別として、先ずは考えている要望を相手に伝えるということが大切です。

あと使い勝手では、「掃除のしやすい動線、スペースの確保」とか、「洗面所は洗濯物を乾かすことも考えた広さとツールが欲しい」であったりとか、「ペットがいるので抗菌・杭臭の仕上材を使いたい」というような表現で、実際の生活をイメージして伝えればベターです。さらに住宅設備機器については、できれば設備機器メーカーのショールームなどに直接足を運び、実際のサイズや使い勝手を自らが確認したうえで、「この住宅設備機器を付けたい」とカタログや写真を提示すれば良いでしょう。

考えていること、したいことを正確に伝えることが大事です。設計は想像の中で図面を作り上げていきますから、施主の生活スタイルや好み、使い勝手などを細かく伝えれば伝えるほど、より良いプランになっていきます。

Q:住宅の補助金制度を活用したいのですが、どこに相談をしたら良いでしょうか?

A:住宅の補助金制度は、国、都道府県、市町村などで、各々に設定され施行されています。中でも、国の補助金制度は規模や金額も大きく、国の将来を見据えた政策に基づき制度設計されています。例えば、温暖化防止のためのゼロエネルギー住宅、低炭素住宅を推進していくための補助金制度であったり、新しい技術を促進していく目的の補助金制度、景気対策として行われるような補助金制度など、多種多様な制度が設けられています。予算措置のため、多くは単年度、長くても2年程度の時限的な措置として施行されています。

住宅取得には多大な費用が掛かります。高耐久消費財である住宅は財産になりますが、取得時の経済的負担はとても大きいです。一方、経済に対する貢献は多大で、財政的に多大なメリットをもたらしますから、国は補助金制度などを活用した住宅取得を後押ししているのです。となれば、使える補助金制度はできるだけ活用した方が良いとなりますから、どのような補助金制度があるか知っておく必要がありますが、国土交通省のHPなど見ても分かりにくいと思いますので、住宅会社に相談することをお勧めします。

住宅会社は自らの事業を直接支援してくれる制度なので、常にどのような補助制度があるかはリサーチしてますし、時にはその補助制度を活用して営業展開をしています。最新の住宅取得の補助金制度を知るには、住宅会社に相談されるのが一番だと思います。

2020.08.15

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.11

Q:注文住宅の魅力を教えて下さい

注文住宅の魅力は何と言っても全てが自由、間取り・デザイン、仕様・設備を自分の思う通りにできるという点だと思います。可能であるならどなたでも、「注文住宅で家を建てたい」と思われるんじゃないかと思いますが、時間をかけ、オリジナルの物を作るということは、その分コストも掛かってくるということであり、相応のコストを負担する覚悟がなければできないのが注文住宅だと思います。

ただし、昨今の注文住宅にはいくつかの種類があり、構造・工法・間取・仕様・設備の全てをオーダーメイドする従来のやり方もあれば、構造・工法や主たる設備を固定化したうえで、間取りだけ自由にするというセミオーダータイプの注文住宅もあります。分かりやすく言えば、スーツを作るのに生地から選んで細かく仕立てていくのか、既製品の中から好みを見つけ自分のサイズに調整していくのかの違いです。建築に置き換えると、前者は設計士と相談しながら基本設計から進めていくやり方であり、後者はハウスメーカーやFC系の住宅会社に多く見られるコンセプトプランに、運用範囲の中でアレンジを加えていくやり方です。セミオーダー型の注文住宅は、コストを抑え、打合せ時間を短縮できることが特徴ですから、子育て世代の忙しいご夫婦には受け入れやすい形だと思います。

住まいづくりは自由です。自分の身の丈や考え方に合わせた住まいづくりを見つけることが、住まいづくりの近道なのかも知れません。

Q:エクステリア工事はどこに依頼するのがいいでしょうか

エクステリア工事に関しては住宅を建てる会社に依頼をしている方が多いのではないかと思います。住宅の打合せから一気通貫で進めていけること、工事管理体制がシンプルになること、エクステリア費用も含めて住宅ローンを組んでいることなどが、そうなっている理由だと思われます。

エクステリアも建築工事の一部と考えれば窓口が一つで進めていける方が楽ですし、住宅と一体化することでトータルデザインをとりやすくなるメリットもありますが、客観的にみてみると、工事形態が住宅会社からエクステリア業者へ丸投げになっていたり、住宅会社が間に入ることで余計な経費がプラスされコスト高になったりすることがありますから、住宅会社に依頼をする意味があるのか疑問に感じる面もあります。加えて、住宅建築工事の打合せの中にエクステリア工事の打合せを組み込むことで打合せ時間に制限が生じますから、プラン提案がパターン化したり、建物が建つ前に全てを決めなければならないというデメリットが出てきます。

結論として、住宅は住宅会社、エクステリアはエクステリア業者という形で、それぞれの専門業者に直接依頼をするのがベストだと思います。餅は餅屋という言葉があります、より良いものを求めるなら、信頼できる専門業者に直接依頼をし、じっくりと相談しながら進めていくのが良いのではないでしょうか。

2020.07.15

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.10

Q:床暖房にすると光熱費が心配です

床暖房は輻射式の暖房機器になり、最近では特に人気のある暖房機器の一つです。エアコンのように室内上部に温風がたまることなく、また風を起こすことがないので空気が乾燥せず、ほこりなども舞い上がらないので空気環境を汚さないのが大きな特徴です。また、足元を直接温めますから、足元の冷えやすい女性には人気の暖房機器になっています。

ご質問の光熱費についてですが、まず、床暖房機器には電気式と温水式とがあり、電気式床暖房機器は、床に電気パネルを敷きつめ電気を流すことで温め、温水式床暖房機器は、温水を通すパイブの入ったパネルを床に敷きつめガス機器を使って温水を流して温めます。電気式に比べ温水式のタイプの方が保温率が高くランニングコストも低いといわれています。(特に都市ガスを使ったガス機器の場合はランニングコストが低く抑えられます)エアコンやファンヒーターを使った暖房機器の光熱費と比較しても特段高いとはいえず、機器の耐用年数が長く、メンテナンス費用もほとんどかからないことを考えれば、他の暖房機器よりも優れている点が多いといえます。ただ一つ難点として、温水式床暖房は温めるのにある程度の時間が必要ですから、その点が電気式の暖房機器に対して劣る点になります。

大切なことは、先ずは自分に合う暖房機器を選ぶことであり、光熱費については使い方が大きく影響しますので、日々の生活に合わせた細かな使い方を工夫するということが大事ではないかと思います。

Q:平屋のメリット、デメリットを教えて下さい

最近、平屋の建物がとても多くなってきています。理由の一つは、有効的に使える土地があるということ、もう一つは、少子高齢化社会の中で、高齢者にとって平屋建て住宅はとても使いやすく、安全であり、実用性が高いことなどからです。

平屋建て住宅には様々なメリットがありますが、何といっても動線が平面のみになる点、プランニングが相対的にシンプルなりコンパクトにできる点、重心が低く構造的に強くなる点、2階が無いのでメンテナンスがしやすい点などが挙げられます。かたやデメリットとしては、床面積が広くなるので2階建てに比べてコストが高くなる点、建物の高さが無いので水害等の影響を受けやすい点、デザインが画一的になってバリエーションが少なくなる点だと思います。

平屋建て住宅は、「理想住まい」といわれています。メリットでご説明したことがその理由なのですが、高度成長の時代、人口がどんどん増えていく時代には、限られた土地スペースや予算の中では、部屋数やコストの問題から平屋建て住宅が建てれないというのが現実でした。時代も変わり、相続などにより購入せずとも利用できる広い土地があり、また、子供が巣立ったあと老後夫婦のために家を建てるというケースだと、必然的に平屋になっていくのだと思います。これからは平屋が主役となっていきそうです。

2020.06.15

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.9

Q:家を相続する場合の手続きを教えて下さい。

相続はどなたにでも必ず起こることですが、事が起きる前に対策を講じている方は多くなく、いざ事が起きると準備不足からトラブルになることも少なくありません。一般的な相続手続きの場合、財産の確認、相続人の確定、遺言の有無などの確認をおこない進めていきますが、今回は家を相続する場合の手続きについてのお尋ねなので、相続するものが家(不動産)だけで、相続人も決まっていると仮定してお話をします。

通常、居住用の不動産で世帯主が無くなったというケースでは、生計をともにしていた配偶者が相続するケースが多いですが、子に相続するという場合もありますので、まずは相続人で話し合って誰に相続するかを決めます。相続人が決まれば名義変更をする登記を進めますが、その作業手順は、被相続人・相続人の確定、不動産の分割方法の決定、遺産分割協議書の作成となり、最後に相続登記手続きとなります。

相続登記の手続きは個人でもすることができますが、法的な手続きですから、専門家である司法書士に任せた方が良いように思います。相続については、被相続人が元気なうちに、相続に関わる家族全員で話し合っておくことが理想です。しっかり準備をしておけば、相続発生時にはスムーズに事が運べると思います。

Q:自然災害が気になります。家を建てる上で注意するポイントはありますか?

ここ10年、毎年のように大きな自然災害が日本各地で起きています。自然災害の少ないと言われていた中国地方でさえ大きな自然災害に見まわれることが増えてきました。地球規模での環境破壊、温暖化の影響と言われていますが、今後も増えていくことが懸念されている状況です。そのような中、自然災害の対策を考えた住まいづくりを計画する方も多くなってきています。元々、住まいは生命と財産を守るものですから当然といえば当然なことなのですが、今まで以上に安全性に対するウェイトが大きくなってきているのでしょう。

自然災害の多くは地理的条件の中で起こっていることが多いですから、最低限必要な事として、建築予定場所の地形、海・川・山との距離、海抜、周辺との高低差などは確認する必要があります。懸念される材料があれば、設計で対策ができるか検討します。対策が難しいようならば、建設地を変更するということも考えなければならないかも知れません。情報は各都道府県のHPでハザードマップなどで閲覧でき、国土地理院のHPでは過去の地形なども確認することができます。不動産を購入する場合では、売買や仲介をする不動産会社がハザードマップを提示し説明することも求められてきています。

過剰になり過ぎると住まいづくり自体が進まなくなる場合もありますので、現実的な実現可能な対策を考えながら計画を進めていくことが大切だと思います。

2020.05.12

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.8

Q:定期借地権とは何ですか?

定期借地権とは、借地借家法により規定されている借地権のことで、定期借地権には三つほど種類があり、住宅に関わる定期借地権といえば「一般定期借地権」をさします。これは、50年以上もの長期間にわたり土地を利用できる借地権で、契約の更新や延長、建物の買取り請求権というものが無く、契約の終了時には土地を更地に戻したうえで返還しなければならないというものです。また、契約に関しては、必ず書面によって取り交わしをしなければならないとなっています。

定期借地権では地主に対し地代を支払いますが、一般的には更地の価格の1%前後が年間の地代相場となっているようです。(地域・環境で幅があります)また、地代以外に保証金(敷金と同じようなもので契約終了時には返還される預り金)を支払う必要があります。保証金の相場は、土地価格の20%~30%程度となっているケースが多いようです。

定期借地権のメリットは、残存期間が最低でも50年以上なので安心して建物を建て利用できるという点、購入よりも初期費用が大きく抑えられる点にあります。定期借地権は、貸主、借主双方にメリットのある借地権といえますから、所有権にこだわらない住まいづくりを考えられている方にとっては一つの選択肢だと思います。

Q:繰り上げ返済はどのタイミングでするのがいいのでしょうか?

繰り上げ返済とは、住宅ローンの元金の一部を前倒しで返済する方法で、元金を減らすことでその元金に掛かるはずだった利息を払わなくて済むことにより、当初の予定よりも総支払額を減らすことができるというものです。また、繰り上げ返済には期間を短縮する方法と、毎月の支払額を安くする方法の2種類があります。

繰り上げ返済のタイミングについてですが、元金を早く減らすことが目的なので、早ければ早いほどその効果は高めることができます。例えば、4,000万円を35年払い1.5%で借入れている場合、2年目に100万円繰り上げ返済をした時に軽減できる利息は約58万円、12年目に100万円を繰り上げた場合に軽減できる利息は約37万円となります。同じ金額を繰り上げ返済しても10年で1.6倍もの差がでてくるのです。また、借入の金利が高ければ減らせる利息も当然のことながら大きくなりますので、さらにメリットは高くなります。繰り上げ返済は、可能な限り早いタイミングで、かつマメにした方が良いということです。

注意点として、手続きに手数料が掛かる場合がありますのでその確認はして下さい。利用の都度手数料がかかり、金額も高いとなってしまうと、利息軽減分が手数料で相殺されてしまいます。その場合は、返済方法・回数など工夫する必要があります。ちなみに、住宅支援機構のフラット35の場合ですと、ネットでの繰り上げ返済は1万円単位、手数料も無料となっています。繰り上げ返済をする場合は、先ず金融機関に問合せして、返済方法・手数料を確認してから手続きを進めるようにしましょう。

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