住宅展示場でモデルハウスを見て回っていると、「UA値〇〇」、「C値〇〇」と書かれたものを目にしたり、営業担当者から「弊社のUA値は〇〇、C値は〇〇です」と説明を受けることがあると思います。この「UA値」、「C値」というのは住宅の断熱性能を客観的に示す指標であり、それぞれ数値で表し性能の高さを知る基準となるものです。
少し詳しく解説すると、UA値は「外皮平均熱還流率」の意味で、簡単に言えば熱の逃げやすさを数字で表したものです。数字が小さければ小さいほど断熱性が高いということになりますので、例えば、UA値 0.4の家はUA値 0.8の家に比べて約2倍熱が逃げにくい設計になっているということになります。UA値に影響するのは、窓の性能・大きさ、壁・屋根・床の断熱材の種類や量、開口部の数と配置などで、これらがUA値を決める大きな要素になっています。
C値は「相当隙間面積」と言われ、床面積(1㎡)あたりにどれだけの隙間(㎠)があるかを表す数値になります。特殊な機械で住宅全体の隙間の大きさを調べ、それを住宅の床面積で割った値がC値になります。数値は住宅の機密性能を表しており、数値が小さいほど気密性が高いとされます。C値の目安としては1.0以下、理想的な高気密住宅は0.5以下といわれてます。なお、C値は実際に建物内部で測定して算出(実測)しますので、隙間の場所を特定することができ改善することも可能です。
国が目指す2050年カーボンニュートラル達成を踏まえ、大手ハウスメーカーをはじめ多くの住宅会社が高断熱・高気密の高性能住宅を開発しており、各住宅会社はUA値、C値の値を前面に打ち出し、自社の住宅がいかに高性能であるかをアピールしています。国の補助制度も充実していることもあって、消費者にとっても気になる要素の一つです。住宅性能が数値化されることは消費者にとって分かりやすく、ランニングコストの低減などに直結することもあって、今や住宅選択においての重要なポイントになっています。
UA値とC値は互いにリンクしますので、相互が補完し合えるような設計をすることが必要です。ただし、過剰に高い数値を求めることは設計の選択肢を狭めることになりますし、建設費が高額になり過ぎてしまうことにも繋がりますので、建設地の立地環境、施主のライフスタイルなどを考慮の上、バランスの良い設計をおこなうことが大事だと思います。
