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住まいづくりワンポイントアドバイス

2020.02.12

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.5

Q:ローンは何歳まで、いくらまで借りられますか?

A:住宅ローンの完済年齢は各金融機関で異なりますが、公的機関である住宅支援機構の「フラット35」の場合ですと完済年齢は80歳となっています。民間の金融機関の場合は「フラット35」よりも完済年齢は低く70歳半ばぐらいの設定が多いようです。

次に借入額についてですが、借入額には上限があり、かつ債務者の収入によって借入可能額が決まるようになっています。先に述べた「フラット35」の場合、借入額の上限は8,000万円、借入可能額は返済負担率(年収に対する借入支払額の割合)から算出をするようになります。返済負担率は年収400万円までの方であれば年収の30%が上限、年収が400万円を超える方の場合は年収の35%までが上限となっています。尚、返済負担率の根拠となる返済額には、住宅ローンだけの返済額ではなくその他の借入の支払額も含むようになります。(マイカーローンや教育ローンなど)

現在は超低金利時代ですから、返済負担率の上限から逆算すると想像以上の借入額が可能となりますが、そもそも返済負担率の上限が高すぎるようにも思いますので、支払い可能な返済負担率を各々が設定し計算する必要があります。(望ましい返済負担率は年収の25%以下と言われています)高齢化社会になり、元気なうちはできるだけ仕事を続けていくという時代にはなっていますので、現役で働き続けれる年齢を想定し支払期間や借入金額を決めていくことが大切だと思います。

Q:2世帯住宅を建てるポイントを教えて下さい。

A:2世帯住宅を建てる場合のポイントはいくつかありますが、中でも、①スケジュール、②役割分担、③世帯の分け方がポイントになると思います。①のスケジュールですが、2世帯住宅の場合、実家の建替えというケースが最も多く、「業者選定➡実施設計➡仮住まい➡解体工事➡新築工事➡入居」というスケジュールになり、また当事者が多いという現実がありますから少し余裕を持ったスケジュールをしっかり立てる必要があります。

②の役割分担については、建設地は親が提供、建築予算は子世帯が負担、建築会社との商談は子世帯が窓口…という形で、役割分担をしておく必要があります。近い関係だけに馴れ合いで計画を進めてしまうとそれがあだになって親族間のトラブルに発展するということは少なくありません。計画当初によく話し合って、各々の役割分担を決めておくことが大切です。

③の世帯分け方については、出来るだけ共有スペースを多くする「できるだけ共有2世帯」なのか、水回りを完全に分ける「ライフスタイル別2世帯」なのか、玄関から全てを分けてしまうような「完全分離型2世帯」なのかを決めておく必要があります。設計や予算面で大きく影響しますし、親子間でも考え方が異なる点の確認もありますから、それぞれが負担にならず、過ごしやすい生活ができる2世帯住宅の形というものを話し合うことが大切です。2世帯住宅の場合は、特に事前の話し合いが重要なポイントになります。

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