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2022.03.30

家の解体工事はいくらくらい?

Q:家の解体工事はいくらくらい必要ですか?

解体工事費用は年々高くなってきています。私が住宅産業に携わるようになった30年数年前ほどと比較して1.5倍近くになっているように思います。理由として、環境問題の解決のために定められた「産業廃棄物リサイクル法」が大きく影響をしているのですが、分別作業の徹底により手作業の解体が大幅に増えたことや、近隣への影響を少なくするような工事方法の改善にしっかりとした養生、交通整理をする為のガードマンの設置などが求められるようになったことも関係していると思います。

さて、私は主に岡山市内で仕事をしていますので岡山市内の例を一つご紹介しますと、6m道路に接道している木造住宅の解体工事の場合、大きなトラック(12t車)が入るところであれば坪当たり5万円~6万円(税別)程度の見積りになることが多いです。40坪程度の大きさの住宅であれば、約200万円~240万円(税別)程度になり、加えて、解体工事をする建物内に動産物(家具、家電、衣類など)がある場合には、工事着手前に処分をしなければならないので、種分け作業と運搬・処分費を含めて約40~50万円(税別)程度の費用が必要となります。(40坪程度の住宅で一般的な住まい方をしていた場合)合わせると約250万円~300万円(税別)ほどかかるということになります。また、解体場所が古い住宅街ですと、道路幅員が4m以下だったり、進入路がクランクしていたりすれば、小運搬(小さなトラックに分ける)をするようになりさらに費用が可算されることがあります。

このように、解体工事は建物の種類(木造、鉄骨、コンクリート)、現場の条件(接道幅員、進入道路形状、周辺環境)、動産物の有無やお庭の状況によっても費用が異なりますし、解体業者によって工事の得意不得意があったりもしますので、解体工事を検討する際には複数の業者に見積を依頼し、内容を精査してから発注することをお勧めします。

2022.03.25

4月度のセミナー・相談会のお知らせ!

4月度のセミナー・相談会は以下の通りです。不動産の処分や活用をお考えの方、住まいづくりが上手く進んでいない方、不動産の購入でお悩みの方はぜひご参加下さい。

【セミナー・相談会】

4月3日(日)
「住まいづくり何でも相談」 主催:ハウジングモール倉敷
時間:11:00~16:00 ※個別相談形式 1時間ごと
場所:倉敷市酒津1625-1 ハウジングモール倉敷センターハウス

4月17日(日)
「不動産と住まいの相談室」 主催:(株)スタイルプランニング
時間:13:00~17:00 ※個別相談形式
場所:岡山市北区丸の内2丁目11番20 スタイルプランニング事務所

4月24日(日)
「住まいづくり大相談会」主催:ふれあいホームタウンおのみち
時間:10:00~16:00 ※個別相談形式 1時間ごと
場所:尾道市高須町4789-10 ふれあいホームタウンおのみち

4月30日(土)
「不動産と住まいの相談室」 主催:(株)カーサ・カレラ
時間:10:00~17:00 ※個別相談形式
場所:岡山市中区賞田80番2  カーサ・カレラモデルハウス

セミナー・相談会は予約制になっているものもありますので、詳しくは主催者までお問い合わせ下さい。個人向けのご相談は日時を問わず随時受け付けております。問合せフォームにてお気軽にお申し込み下さい。

2022.03.15

木造住宅の構造・工法について

Q:木造住宅の構造・工法について教えて下さい

木造住宅の構造・工法は2種類あります。もっとも一般的なものは「木造軸組み工法」といわれるもので、柱、梁、筋交いで骨組みを構成するという工法です。日本古来の工法であり、どなたにも馴染みがあり、見ればすぐにわかる工法です。別名、「在来工法」とも呼ばれており、木材の接合部は補強金物で接合しています。金物で補強をしない「木造軸組み工法」を「伝統工法」と呼びますが、「伝統工法」を現代建築に発展させたものが「在来工法」ということです。もう一つ、一般的に「ツーバイフォー」と呼ばれている「木造枠組壁工法」というものがあります。「ツーバイフォー」は北米から伝わった工法であり、2インチ×4インチの角材で壁を作り、面と面を釘で接合して壁を作り組み立てていくという工法です。気密性が高く、作業が簡単で、耐震性・防火性に優れる工法といわれています。その他に工業化した「プレハブ工法」、木造と鉄骨を組み合わせた「ハイブリット工法」などもありますが、いずれも基本は先に述べた2種類の構造・工法がベースとなっています。

2種類の工法の特徴について少しお話します。工法の違いでまず代表的なものは意匠(デザイン)です。これは工法が生まれた地域と深く関わっており、「軸組み工法」は和風建築に適していて、「枠組壁工法」は洋風のデザインに適しています。現在はどちらの工法であっても様々なデザインを作るようにしていますが、本来、工法とデザインはリンクするものであり、和風テイストがお好きな方は「軸組み工法」、洋風テイストがお好きならば「枠組壁工法」が向いています。次に性能面で、耐震性は建築基準法で定められているので、基本どちらの工法であっても一定レベルの耐震性は担保されています。面で支える「枠組壁工法」の方が点で支える「軸組み工法」よりも強度が高いといわれていますが、最近の「軸組み工法」は筋交いの代わりに構造用合板を使用するなどして強度を高めていますので、総合適にみて耐震性に差異は無いと考えてよいでしょう。あと防火性は面体である「枠組み壁工法」の方が延焼しにくいと考えられていますが、「軸組み工法」でも壁の中に防火材を組み入れたりすることで防火性を高める工夫ができますので、これも大きな差ではありません。そして設計の自由性に関しては、決まった材料を使って組み立てる「枠組壁工法」よりも、材料を柔軟に変更できる「軸組み工法」の方が優れていると思います。特に開口部を広く取りたい場合や、将来のリフォームの対応性を重要視する方にとっては、「軸組み工法」の方が良いと思います。

軸組み工法も枠組壁工法もどちらも優れている工法であり、設計基準も国によって明確に定められており、どの建築会社でも対応することのできる工法です。ポイントになるのは設計と施工レベルであり、それによりクオリティが変わることを考えると、建築会社選びがとても重要になるといえます。

株式会社スタイルプランニング

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