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2019.02.13

コラム「住まいづくりの季節」

1年の中で一番住まいを欲しいと思う季節がやってきました。冬が終わり、だんだんと暖かくなって草花が芽吹き、気持ちも晴れやかになり、新しいことを始めたという気持ちになってくるのが春です。春になると巣作りをするのは、人も動物も同じなのでしょうね。DNAが騒ぎ始めるのかも知れません。

さて、今年は消費税増税という、住まいづくりに大きな影響を与える出来事がありますので、昨年以上に家を建てる方は多くなりそうです。何だかんだ言っても家は高価な買物ですし、過去の消費税増税時にはやはり駆け込み需要は起きています。やはり、お金の影響は住まいづくりに少なからずあります。しかし、慌てて計画を進めて失敗してしまっては元も子もありません。急ぎながらも情報取集はしっかりして、いろいろな方の話を聞いて、賢く、自分にあった住まいづくりを心掛けて下さい。

最近の住まいづくりの特徴を少しお話ししましょう。以前は家族が多くなることを前提に広さを重視したり、誰か来た時の為にと和室やゲストルームを充実させたりする設計が多く見受けられました。最近では、自分達が寛いだり、楽しんだりするスペースを重視する傾向が強く、間取りも細かく部屋を区切らずにワンルームを主体としたコンパクトで機能的な設計に変わってきています。

世の中の人の携わり方やライフスタイルが変わってきたこともありますが、高気密・高断熱な高性能な住宅が普及してきたこともその理由の一つでしょう。中でも劇的に変わったのがキッチンスペースで、今や家の真ん中に配置したアイランド型が主流となっています。たしかにキッチンが中心となることで家事動線も良くなり、家族とのコミニュケーションなども飛躍的に向上します。女性が主役となってきた時代背景も大きく影響しているのでしょう。

住まいづくりを進める上で、私なりに必ずお伝えしていることがあります。住まいの中に楽しむスペースを作ることをお勧めしています。趣味でもいいですし、家族が一緒に楽しめることでもいいですし、マイホームを持った時にやりたかったことを取り入れるようにお勧めしているのです。ちなみに私は我が家を建てる時に薪ストーブを付けました。経済的ではないですし、取扱いもとても面倒なのですが、工夫をして火をつけ、時間を掛けて広がっていく炎を見て、薪の燃える音や匂いを感じてとても癒される時間になっています。

家は食べて寝るだけの場所ではありません。忙しい日常から解放される場所であり、家族と一緒に楽しむ場所なのです。折角、注文住宅を建てるのですから、合理的に考えるだけでなくて、楽しみというスパイスを加えることで満足する納得の住まいづくりができるのです。

株式会社スタイルプランニング

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