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住まいづくりワンポイントアドバイス

2024.01.20

注文住宅の標準仕様とオプション仕様

注文住宅はその名の通り、施主の要望に応じて設計し建築する住宅のことです。住宅に関わるあらゆる事を設計士と打ち合わせしていくのですが、その作業は膨大で相応の時間と労力が必要です。その作業の短縮と打合せの合理化を進める為に「標準仕様」や「オプション仕様」というものがあります。

打合せではまず間取りや意匠(ベースプラン)を作ることから始めます。施主の要望に合わせてプランニングを繰り返し基本となるベースプランを決めます。ベースプランが決まれば次に見積りをする作業になるのですが、見積りをするには外部・内部の仕上材や仕様を全て決め、住宅設備機器を選定し、インテリア等もある程度決めなければなりません。この、仕様・設備を決める作業がとても大変で時間が掛かります。この作業を短縮する為に「標準仕様」、「オプション仕様」を定めています。

「標準仕様」は、建築会社側であらかじめ定めた仕様・設備のことですが、建築会社のお勧めというだけでなく、建築会社が訴求したいもの、得意とすることを取り込んでいます。ある意味、建築会社の住まいづくりの考え方や姿勢が反映されたものが「標準仕様」なのです。施主の希望するベースプランで、建築会社のお勧めする「標準仕様」で見積りをすることで、早期に予算を把握することができますので、住宅会社の選定や打合せのスケジューリングがしやすくなります。尚、「オプション仕様」は「標準仕様」以外に選択した仕様・設備のことを指します。特に大手のハウスメーカーなど工業化の進んだ建築会社は、あらゆることに対応できる訳ではないので、あらかじめ「オプション仕様」のラインナップを設定し、選択してもらうようにしています。

本来、注文住宅というのは、施主の要望に合わせて自由に設計し作り上げていく住宅(フルオーダー)のことを指しますが、そこまで求めていない施主に対しては、選択型の注文住宅(セミオーダー)の方が、コストも下げられ、話も早く進められるということもあって、「標準仕様」、「オプション仕様」を採用している建築会社が多くなっています。

施主自身が注文住宅に対して何を求めるものによって選択は変わると思いますので、ご自身がどんな住まいを求めているかを確認し、それに対応している建築会社を選択していくということが大切だと思います。

株式会社スタイルプランニング

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